アラフィフ管理人のおかけんです。
先日、会社の定期健康診断がありました。
血液検査、胃部レントゲン、心電図、眼底検査など後日その結果が報告されてくるわけですが、その中でもすぐに結果が分かり診断結果が分かる項目があります。
それは、メタボリックシンドロームの検査である腹囲の測定結果です。その結果により、一般的に言われるメタボリックシンドローム予備軍であるかどうかが確定してしまいます。その対象年齢は40歳以上ということで、アラフィフにとっては非常に辛い項目なのです。
そして、新陳代謝の悪くなった運動不足のアラフィフオヤジである私は見事にその基準をわずかに超えメタボリックシンドローム予備群であることが決定してしまったのです。
メタボリックシンドロームとその基準
2005年4月に作られたメタボリックシンドロームの判断基準は、
・おへその高さの腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合。まず、この時点でメタボリックシンドローム予備軍として診断されてしまいます。
さらには以下の項目が2つ以上あてはまる場合、メタボリックシンドロームと診断されます。
・中性脂肪が150mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl未満のいずれか、または両方。
・血圧が上で130Hg以上、下で85Hg以上のいずれか、もしくは両方。
・空腹時血糖値が110mg/dl
メタボリックシンドロームと診断された場合はもちろん、予備軍と診断された場合も特定保健指導というものを次回の定期健康診断まで受け続けなければならないわけです。
メタボリックシンドロームがなぜ問題なのか
メタボリックシンドロームは食べ過ぎや運動不足という生活習慣の乱れから「内臓脂肪」が蓄積した状態です。
肥満による「皮下脂肪」の場合は脂肪細胞から動脈硬化を抑制しインスリンの抵抗性を減少させる物質を分泌していますが、「内臓脂肪」の場合は、これらの物質の分泌が少なく、逆に高血圧や高血糖、脂質異常症をもたらし、動脈硬化のリスクを高めます。
厚生労働省では、メタボリックシンドロームの予備軍は中年男性の2分の1がに相当数すると見込んでおり、将来の高齢化社会において、医療費の増大が想定されることから、特定診断を導入し、予備軍と思われる人に対し特定保健指導を行うことを義務付けました。
ですので、私のように腹囲が85cmをわずかに超えただけでも特定保健指導を受けなければならないことになってしまうわけです。
メタボリックシンドロームのリスクと判断基準の問題
メタボリックシンドロームはその自覚症状がほとんどなく、血圧や血糖値、コレストロール値にも異常がない場合が多いため、ついつい放置しがちです。しかし、そのままにしておくと実年齢よりも早く動脈硬化が進むといわれています。
動脈硬化が促進されると命にかかわる病気が発症しやすくなるということが、メタボリックシンドロームのリスクです。
一方、メタボリックシンドロームの診断基準に問題があるとの考えもあります。
・「内臓脂肪症候群」は科学的に確立された概念ではない。
・腹囲85cmを基準とした男性のメタボリックシンドロームの診断には根拠がない。
・腹囲90cmを基準とした女性のメタボリックシンドロームの診断では多くのリスクを見逃す可能性がある。
など、メタボリックシンドローム診断基準検討委員会から提案されています。
しかし、日本肥満学会から定義された基準と推定されたリスクですから、メタボリックシンドロームと診断されたら改善が必要となるわけです。
問題視される一方では、高血糖や高血圧、脂質異常があっても原因が内臓脂肪型肥満であれば肥満を解消すると一気に良くなる可能性が高いことから対策することにこしたことはないわけです。
メタボリックシンドロームの予防・対策
予防・対策としては生活習慣の見直しを行うことと言われています。
食生活の見直し
まずは食事面で夜食や間食を減らすことです。夜食はエネルギーを消費しにくいので避ける必要があります。考えてみると、何かを食べた後、寝るだけですからエネルギーとして消費されるはずがなく、体内に脂肪として蓄積されていくのはそのとおりですね。
普段の食事においても脂っこいものを減らす。野菜を十分に取る。1日300g程度が望ましい量だそうです。
運動で体の活動性を高める
現在を基準として、それより1日あたり3000歩以上、多く歩くことがオススメとのことです。万歩計などを活用して意識しながら歩くのがやりやすいかも知れません。
また、車に乗らない、エスカレーターやエレベーターがあっても階段があれば階段を使う。電車内では椅子に座らない。目的地よりひとつ手前の駅で降りて目的地まで歩くなど、「ちりも積もれば」の工夫を習慣化することがすすめられています。
メタボリックシンドローム予備軍と診断されて
一般的な肥満とは違い、内臓脂肪は病気へのリスクが高いので危険ですよね。
幸い現状では予備軍ということですので、本格的なメタボリックシンドロームとなる前に改善をしておきたいとは思っています。
また、イメージ的にもアラフィフでメタボリックシンドロームといえばオヤジっぽさ満載ですので、せめてかっこいいアラフィフであるためにも努力したいと思います。