最近は、IT企業のSEというとブラックな環境下で働いているというイメージがあるようです。
しかし、本当にそうなんでしょうか?
数年前は憧れの職業ランキングにも入っていたのですが。
自分の基準では、そんなにブラックと騒がれるほどではないと思っているアラフィフ管理人のおかけんです。
私が、既に世代の古い人間になってしまっているのかも知れません。
もしかしたら、世の中の見る目が厳しくなっているのかも知れません。
そもそもブラック企業の基準とは
極端に残業時間が長く、寝る暇も無いほど働かせられる。
パワハラやセクハラのたぐいのハラスメントなど日常茶飯事。
そのくせに残業手当が支払われなかったり、給料の支払いが滞ったり。
このような状態が恒常的にある企業が「ブラック企業」というものではないかと思います。
しかし、今、世の中でブラックと騒がれているIT企業に限ってですが、調べたところ業界自体が当てはまるものではないと思われました。
残業手当が支払われないということの背景にはみなし残業手当や裁量労働制を取り入れられているところもあります。
その場合は、極端にいうと残業が0でも100時間(月間)でも手当が同じというのは当然のことですよね。
ハラスメントについては、IT企業に限ったことではありません。
もう10年前のことになりますが、私が現在の工場勤務 になる前に勤めていた研究所では残業はみなし手当でした。
みなし手当は、月間30時間を想定して支給されていました。
しかし、私の労働時間は9時に出勤、21〜23時に退社。
月の平均残業時間は、おそらく平均60時間〜70時間だったと思います。
ひどい時には、5時に出勤して26時に退勤するという日が2週間続いたこともありました。
さすがにその時は体調を崩してしまいましたが。
このような感じで支給される残業手当と実際の残業時間の乖離は非常に大きいものだったのですが、それに対して抗議したこともしようとしたこともありませんでした。
それは、その仕事内容が好きで楽しかったからです。
だから、そんなことは苦になりませんでした。
ですので、今の工場勤務の環境で同じことが起これば、激しく抗議するでしょうね。
このことから、もしかしたら、現在、IT企業で主力となって働いている方々もこのような状況にあるのかもしれません。
ただ全てのIT企業が優良とは言えませんが。
IT企業がアラフィフを社員として雇った方が良いと思う理由
先にも述べていますように、私の調べた範囲でのIT企業の労働条件というのは「ブラック」と呼ばれてしまう程ひどいとは感じませんでした。
おそらく、現在、主力となって働いている若い世代の方々の意識と企業の方針に隔たりがあることから、そういうイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
そうであれば、仮に私が今の工場勤務からIT企業のSEになれるような道があれば喜んで転職するでしょう。
もちろん、今までに調べた「ブラック」と言われる労働条件も含めてです。
我々、アラフィフの世代は世の中にパソコンが普及した時を経験しており、
「うわー、ものすごいものが出てきたな」
と興味津々で触れてきています。
現在のIT企業で働いている方々が仕事としてやっているプログラミングやシステム開発を当時の我々はワクワクしながら自前でソフトを購入して趣味でやっていました。
それが今更でも、仕事としてやっていけるなど、こんな楽しいことはありません。
あるセミナーで知り合った方、仮に倉沢さんとしましょう。
倉沢さんと話していた時のことです。
私「工場の工員として働いているのが辛いんです。それが私の悩みです」
倉沢さん「私は仕事に悩みなんて全くありません」
私「えっ、何の仕事をしているんですか?」
倉沢さん「プログラマーです。休みはありませんが毎日が楽しくて仕方ありません」
ちなみに倉沢さんは私より年上です。
世代の違いによる捉え方もあるが、仕事の好き嫌いによるものも大きい
世の中の流れというものもあり、それに影響を受ける世代の違いというものもあるでしょう。
しかし、その仕事が好きかどうかということの方が影響を受けるのではないでしょうか。
好きな仕事でサービス残業を強要されても問題となることは少ないでしょう。
しかし、そうではない場合は問題として取り上げられる可能性が大です。
アラフィフともなると定年まであと何年という年齢ですが、それでもやりがいのある好きで楽しい仕事につきたいものです。
いえ、むしろあと何年となっているからこそやりがいのある仕事につきたいものです。
このような適性も考慮されて仕事ができるような世の中になって欲しいものです。