アラフィフの自分が毎日、退屈なルーティン業務をしているのに、30代で主任になった後輩がゆったりとデスクワークをしている。
これまで、色々な経験をしてきて知識や能力もあるつもりなのに、いつも自分には退屈な仕事しか回ってこない。
「なぜこうなんだろう」と思うことがあるアラフィフ管理人のおかけんです。
同じように、会社という組織の中の一従業員として働いているとそう感じることがあります。
そのようなときは本当に働くことが辛く思えてきます。
では、そのようなときにどう気持ちを切り替えればいいのか。
私がいつも実践していることをご紹介します。ご参考にしてみてください。
自分は働いてやっているのだと強気になってみよう
アラフィフともなると20年以上の勤続年数がある方がほとんどだと思います。
その年月の中でいろんな部門や職種を経験し、会社の仕組みや流れ、人脈など自分にしかないものというのがあります。
そこから、自己研鑽によって独自に習得した知識などもあるのではないでしょうか?
会社で働くのが辛いと感じるときというのは、それらのことが十分に生かされていない状態になるときだと思います。
もし、自分の持っている能力をフルに生かせてクリエイティブなことができていれば、おそらく楽しくて仕方ないと思います。
私の場合がそうです。
もともとは、20歳のときに現在の会社へ転職して、そのころこそ工場のライン工として働いていました。
その後、開発部門へ異動して、さらに研究部門へ異動し次々と実績を残してきました。
製品に関して自分の開発したものが特許を取得し、実際に製品化され今も生産されています。
自分の関わる業務に関しては関連部門も合わせてシステム化し、劇的に製品の品質を上げたという実績も残しました。
誰もができなかった開発途中の製品を上市することもできました。
競合他社にも名前を知られるような存在になりました。
しかし、現在は九州の地方都市にできた工場に転勤させられ、一作業員として毎日、大量のルーティン作業をこなすだけの退屈な日を送っています。
正直、辛くて仕方ないと感じています。
そういうときに昔の上司の言葉を思い出すのです。
それは「こうやって、働かせてもらって給料をいただけることはありがたいことだ」
しかし、現在の私はそうは思っていません。
「工場にいる他の従業員より自分ははるかに能力も高く、誰もが持っていない知識を持っている。それなのにこんな仕事のために我慢して会社に来てやっている」
なぜこう思えるのかと言いますと、工場内のいろんな人が私のところに質問にくるのです。
「こういうときはどうやったらいいんでしょうか?」
「これは一体どういうことなんでしょうか?」
「どこの部門の誰に連絡すればいいのでしょうか?」
など、ときには数人の列ができるときもあります。
その知識は管理職にも負けていないと自負していますし、質問にくる人たちもそう思っているから私のところに来るのです。
「その状態で、この扱い?我慢の限界が来て辞めてしまったときに困ったらええねん」
「どうせ、辞めたい言うても引き止めるクセに雑に扱いやがって」
と自分の好きなように自惚れた気持ちを強気に持つと辛いと感じる仕事をしていても、楽になります。
しかしそれにはそれだけの気持ちを持てるだけの根拠も必要になります。
会社の業務だけでなく自分が独自に取得した知識が強気の元になる
強気になれるためには、その言葉の通り「強み」が必要です。
それがなければ、何を根拠に「こんな仕事」や「こんな会社」と啖呵をきることはできるでしょうか。
では、その「強み」を持つにはどうすればいいのかということですが。
アラフィフともなればその勤続年数による経験から得た知識というものがあります。
それでも会社内では十分知識と経験は豊富にあります。
でも、「強気」を持とうと思えばそれだけでは足りないのです。
それだけでしたら、同じような年代の従業員、もしくは管理職なんかも十分同じものをもっているでしょう。
それではなく、自分だけの「強み」、「知識」が必要です。
それがあれば、自分の価値を自分で高めることができます。
そのためには、やはり今更ですが、自主的に知識を吸収する努力が必要です。
いくつになっても、自分守るためには勉強が必要ということですね。
それも、会社の業務を通じて得られるものではなく、そこから更にもう一歩踏みこんだ知識です。
先日、過去の私が携わった開発についてもう数年たったにも関わらず問い合わせがありました。
その時の相手の態度があまりにも横暴で、資料をとにかく出せという要求でした。
さすがにその横暴さと現在の待遇の不満から対応する気にはなりませんでした。
最初は、もう技術部門の人間ではないのでとはぐらかしていたのですが、あまりにもしつこかったので、このようなやり取りがありました。
相手「その時の確認実験を行なった結果のレポートが必要になったので来週までに出してください」
私「私は、現在、品質管理部門でルーティン業務を毎日繰り返しているだけの人間ですので、技術的なことには関わりません」
相手「その時の根拠を含めて報告する必要がありますので、実験レポートを提示してください」
私「私が過去のレポートを提示するのが当たり前のように言われていますが、現在は関係のないことです」
相手「では、当時の実験レポートを提示していただけないのですね」
そして、ここからが私独自の知識で切り返しました。
私「その程度のことなら、実験などしなくても製品の成分の構造上、また理論で判断することができますので、実際に実験などすることなく、根拠を構築して社内では承認されています。ですのでレポートなどありません」
相手「それでしたら、その根拠の考え方を教示してください」
私「その根拠の構築の仕方は、業務上の流れから出て来たものとは言え、私が独自で参考書籍や文献を調べて独自で身につけたものです。ですので、私の独自の知識と能力です。それを簡単に教示することはしません!」
私「私に対してレポートを出せとか、根拠を説明しろとか言うような立場であるのなら、その程度の能力くらい自分で身につければいいでしょう」
相手「わかりました。考えてみます」
といった具合です。
このやり取りでは、相手から「ややこしい奴」と思われているかもしれません。
しかし、同じ職種で人に指示する立場にあるならそれ以上の知識は持っているべきです。
一方、私の立場からは自分が持っている能力を発揮することのできる仕事につけていないことのアピールをしているつもりでした。
だからといって、このやり方がいいとは言い切れません。
しかし、私にとっては不本意な状況である辛さを解消するにはこうやって自信を持つしかなかったのです。
このように、会社の誰も持っていないような知識や能力を強みとして持っていると自分の価値を自分でアピールすることができます。
会社に対する反発として捉えられないように気をつける必要もある
言葉のやり取りをうまくしないとただ会社に対して不満があり、それに対して反発しているだけと捉えられることになってしまいます。
アラフィフの人間ですから、若い20代、30代の社員が会社に不満を持っているのと同じように思われては情けないものがありますよね。
言葉をうまく使ってアピールしたつもりでも理論を並べて押さえこまれただけと捉えられることもあります。
ですので、自分の強みを持つために勉強するのと同時にそれをどのように生かしていくのかということも十分に勉強しておくべきです。
護衛用の武器を攻撃に使ってしまうようなことのないようにすることが大切です。
アラフィフになって管理職でもなく平社員で終わっていく私のような人間にとっては理不尽な扱いを受けることもあります。
しかし、管理職でなくとも誰にも負けない能力をつけることは努力次第で十分可能です。
そのためには、まだまだ、自己研鑽を怠らず努力することが大切です。
言葉に発しなくとも、会社に対して「これだけの能力があるのにこの程度の賃金で働いてやっている」くらいの気持ちでいると多少の辛いことも気にならなくなります。
そうやって、残された期間を気楽に過ごしていきたいものです。