アラフィフ管理人のおかけんです。
アファフィフ世代にとって私も含めて20代、30代のとき、いえ今でも車はステイタスの一つでした。
アラフィフとなった今では家計の都合上、希望するような高額な車を思うように購入することができず、車だけでなく燃料費も節約できるエコカーに乗る人が増えてきました。
しかし、その裏には好きな車に乗りたいという欲求はあります。もし、家計に余程の余裕ができれば高級車を購入する方も多いのではないでしょうか。
その一方で、最近の若者と呼ばれる20代、30代の方たちは車には特に興味がないと言われています。いわゆる「若者の車離れ」です。
1970年代のスーパーカーブーム
アラフィフ世代は1970年代のスーパーカーブームを経験しています。
1974年にスーパーカーを題材にした漫画の影響で、スーパーカーの爆発的なブームが起こりました。
代表的なものとして、ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ、ランチャ、などイタリア、ドイツなどの高級スポーツカーを中心にアメリカのシボレーやポンティアックなどの高排気量の車まで人気がありました。
このブームにより、当時はスーパーカーの展示会が各地で頻繁に開催され、多数の動員数がありました。当時、小学生であった私も展示会に出かけ、はっきり見れることができないほど混雑していたことを覚えています。
このブームは車の購買層でない低年齢層に多かったことから、清涼飲料水の王冠の裏に車の絵が描かれて販売されたり、テレビでスーパーカーに関するクイズ番組が放映されたりもしました。
また、カード型の書籍やプラモデル、ラジコン模型自動車が販売されるようになり、文房具でもスーパーカー消しゴムが売られるなどしました。
さらにブームは異常な加熱を見せ、街でスーパーカーが停まっていると人だかりができ、通行に支障が出るほどでした。
一部の富裕層の方はこのブームに乗りステイタスとしてスーパーカーを購入するなど、一時期は日本に異常なほどヨーロッパ製スーパーカーが輸入されたとも言われています。
このブームを経験したことにより当時の小学生であったアラフィフ世代には高級車というものがステイタスであるとの意識が強くできたものと考えられます。
このスーパーカーブームは1978年に終熄しました。しかし、子供達への車への執着は消えていません。
ハイソカーブーム
1980年代後半にはハイソカーブームが起こりました。
それまで社用車や公用車として利用されていた車種、あるいは運転手付きで乗るものと考えられていた高級車が、景気の上昇に伴って、それまでの暗い色から白を代表とする明るい色へと変えて中流家庭へと流れ込んできたのです。
この白い高級車がブームになり、各自動車メーカーも揃って次々と高級車とそのラインナップを市場に投入しました。その頃に発売された高級車全般をハイソカーと呼び、このブームを「ハイソカーブーム」と呼ばれました。
ハイソカーブームではスーパーカーブームの頃、小学生であった世代が車の購入層になっており、そのブームに乗っかりハイソカーに乗ることがステイタスとなりました。
「ハイソカー」と呼ばれる車の多くはほとんど、4ドアハードトップに豪華欄燗な内装を持ってました。
一方では、この頃からスーパーカーブーム全盛期を経験した購入層を狙った、スーパーカー特有のリトラクタブルヘッドライトを装備したスポーツカーも登場し、一部のカーマニアはそちらへ流れるという二分した状況となりました。
オフロードカーブーム
2000年ごろになるとスキーやスノーボードなどのアウトドアスポーツの流行とそれらをテーマにした映画が多数製作され、ヒットしたことで、アウトドアに最適なオフロードカーがブームとなりました。
オフロードカーで街を走るのがおしゃれということが流行し、それまでハイソカーに乗っていた年齢層がオフロードカーに乗りかえるようになりました。
その後の水上バイクブームにより、さらに砂浜などの悪路も走行することができ、水上バイクを牽引することもできるオフロードカーはますますもてはやされるようになりました。
現在でも、アウトドアスポーツでは利用されています。
しかし、本来、舗装されていない作業場へ向かうための交通手段としての利用目的であったオフロードカーはディーゼルエンジンを積んだものが多く、後のエコカーブームにより次第に姿を消していきました。
エコカーブーム
オフロードカーがその姿を次第に潜めることとなったエコブームで開発されたのが、ハイブリッドやクリーンディーゼルなどのエンジンを積んだエコカーです。
大気汚染物質の排出が少なく、環境への負荷が少ない低公害車と言われるエコカーは地球温暖化問題などの抑制につながるものとし、その燃費の良さ、また購入時にエコカー減税という補助制度も手伝って、現在は大ブームとなっています。
もちろん、地球環境の保護という面では一躍かってでていますが、スーパーカーブームを経験したアラフィフ世代には車の魅力としては物足りなさを感じてしまいます。
そして、現在の若者においては、以前の車の流行に関する変遷を知らない世代ですので、車の魅力に関心がないのも仕方ないと思います。
公共交通機関の発達
現在では、公共交通機関がとても発達しています。
ほとんどの都市部では、電車・地下鉄・バス・市電・JRなどの交通網が通っており、街中でも簡単にタクシーに乗れます。さらに車を持っていると、購入代金・税金・車検代・ガソリン代・オイル代など維持費がかかってきます。
これでは、車の必要性を感じなくなるのも当然のことだと思います。
不便を感じることなく、スーパーカーなどの車の魅力を経験していない現在の20代、30代の方が車離れしてくのは時代の流れとして仕方ないことですね。
アラフィフ世代が高級車に乗ることがステイタスと感じることと現在の若者の車離れには大きなジェネレーションギャップを感じます。
逆に私たちアラフィフ世代が環境問題について真剣に考え、エコカーブームに乗るべきかも知れません。