ここ唐津には独特の食文化があります。
1次産業が盛んで、美味しい新鮮な魚や野菜、ブランドの佐賀牛など美味しいものの宝庫です。
それらを美味しくいただけるお店がたくさんあることでも定評です。
しかし、関西の食文化に慣れている私には違和感のあるものもあります。アラフィフ管理人のおかけんです。
うどんについてはこの辺りのものと関西のものとではあまりに違いがあるようで、ちょっと馴染めていないのです。
この辺りで有名なうどんといえば「牧のうどん」というチェーン展開のうどん屋さんなのですが、どうしても私が行かない理由を紹介します。
「牧のうどん」とは
福岡県糸島市に本店がある福岡県内と佐賀県では唐津市をはじめ20店舗以上を展開しているうどんチェーン店です。
名前の由来は最初オープンした店舗が糸島市の「牧」という地名のところであったことから「牧にあるうどん屋」ということで「牧のうどん」という店舗名になったそうです。
一般的に博多うどんは麺にコシがなく柔らかいのが特長です。
「牧のうどん」ではさらに特殊な製法で麺がどんどん出汁を吸ってのびていくようなものらしいです。「食べても食べても無くならない魔法のうどん」と言われ、出汁のおかわりができるそうです。
ラーメンの替え玉はわかりますが、出汁のおかわりとはどういう状態ののでしょうか。
ダウンタウンの松本人志さんも絶賛
人気お笑いコンビダウンタウンの松本人志さんがレギュラー出演されています「福岡人志」という番組でお笑いコンビパンクブーブーの黒瀬さんに案内されて「牧のうどん」本店に食事に行かれるという場面がありました。
そこで松本さんは、わかめうどんを注文されていました。食べ終わられた後、
「うまい!」
と絶賛されていました。
松本人志さんといえば私と同じ兵庫県出身の方です。同じようにソースもんやたこ焼き、コシのあるうどんで育ってこられたと思います。
その方が絶賛されていたのですから、私が食べても美味しいはずだとは思うのです。しかし、いざ行ってみようと思っても行けないのです。
私が「牧のうどん」に行けない理由
まず、コシのないうどんであるということ。
私たち関西人は、うどんはコシを楽しむという感覚があります。それに対し、コシがなくどんどん出汁を吸い込んでいってふくらむうどんというのに抵抗があります。関西では、のびてしまった状態ですよね。
「牧のうどん」に行ったことのある同じように関西から引っ越してきた同僚に聞いた話では、出汁がお代わり自由で店員さんに頼むとヤカンで出されるそうです。
本当に食べても食べても麺が出汁を吸って無くならないとのこと。ヤカンの出汁を足すと足すほど麺は出汁を吸って膨らんでいくそうです。
地元の後輩に聞いた話ではコロッケのトッピングが一番人気だそうです。
うどんにコロッケ?
後輩いわく、これが美味しいのだとか。麺と一緒にコロッケも出汁を吸ってふくらんで、これらを混ぜて食べるのが人気なのだそうです。
関西人の私にとっては、うどんとはコシがあって薄めのカツオ出汁で食べるという固定観念があります。
「牧のうどん」は甘めのすき焼き風の出汁にコシのない麺でどんどん出汁を足してふくらませて食べる。
それはそれで違うものとして考えれば美味しいかも知れませんが、うどんに対する概念が壊れてしまいそうです。
また、うどんといえば天婦羅、キツネ、山菜などが定番ですが、それがコロッケやごぼう天などイメージできないものになっているところにも抵抗を感じてしまいます。
うどんは私にとって麺類の中でも多少のこだわりを持っていますので、それを壊すのは難しいですね。
ちなみにこの辺りのうどん屋さんのうどんは「牧のうどん」に限らず博多うどん、いわゆるコシのないうどんということで食べたことがありません。
別にこの辺りのうどんをディスっているわけではありません。
食文化の違いにびっくりしているだけです。
うどんに関しては自分のマインドブロックを壊して、これを受け入れるべきか、あくまでこだわりを貫き通すべきか、正直、長い間心の中では葛藤があります。
今のところ、「牧のうどん」を受け入れられそうにありませんので、妻の作ってくれる関西風のうどんを楽しむようにします。