私たちが20代、30代だった頃、アラフィフの先輩方から口うるさく言われると、その内容より面倒くさいという感覚の方が大きかったと、今になって思い返すアラフィフ管理人のおかけんです。
今、自分がアラフィフの立場になってみると、その頃の方たちのようについ後輩の仕事に対して口出ししてしてしまいます。これに対して、当時自分たちが思っていたように面倒くさいと思われているだろうなと思う今日この頃です。
私たちアラフィフ世代になると、当然、20代、30代の後輩よりはるかに経験も知識も豊富です。しかし、後輩たちの立場になると面倒と思われることも理解できます。
ではどのように関わっていけばいいのかということについて考えましたので、ご紹介します。
後輩たちにも経験や知識があるというプライドがある
20代、30代の後輩たちはまだまだ知識も経験も浅いと私たちは思っているかも知れません。しかし、思い出してください。自分たちがその頃どのような心境であったか。
会社に入社して5年、10年と経っているともうすでに一人前になっているという自信にあふれていたのではないでしょうか?
もちろん、アラフィフの私たちの方が知識、経験も豊富です。しかし、後輩たちも不足しているとは思っていません。その証拠に管理職でもない私が指摘しても反論を返してきます。それが正しいかどうかは別にして、こういう感情があるということは同格に知識もあるという自信の表れです。
ですので、もし、後輩たちの仕事を見ていてやり方が間違っていると思っても見て見ぬ振りをしてあげた方が良い場合もあります。何でも横槍を入れることで、後輩たちのプライドを傷つけることは、良かれと思ったことでも逆効果になる場合があるかも知れません。
自分たちの考えよりも後輩たちの考えの方が正しい場合もある
アラフィフの私たちが持っている知識というのは社会人になってから25年以上も蓄積してきたものです。その知識の量は膨大です。
しかし、ただ蓄積されただけの知識の中にはバージョンアップされずに20年前の古い状態のものがあります。一方、20代、30代の後輩たちはここ10年くらいの新しい知識しか持っていません。
ですので、自分の持っている古い知識で横槍を入れられたのでは後輩たちはたまったものではありません。
もちろん、新しい知識や情報を入手することを怠っているわけではありませんが、取り逃がしているものがあるのは事実です。もしかしたら、後輩たちの手法が最新のもので私たちが知らない手法ということもあるかも知れません。
そのようなことに考慮するのも大切です。
私は自分のテリトリーにおいては自分の範囲で運用するようにしていますが、他の人、後輩であっても不要に口出ししないようにしています。それは自分の知識が必ず正しいものではないかも知れないからです。
もし、私の知識が必要な場合は後輩の方から求めてきます。それには的確なアドバイスをするようにしていますが、それ以外には自分から口出しはしません。
自分の知識が必ず優れているという考えを持っておられる場合は捨てた方が良いでしょう。
これは世の中の技術の向上のために必要なことかも
世の中に流通しているモノやサービスなどは最近、約5年のサイクルで新しい機能を備えた新製品となっています。
このように世の中の新しい技術を開発して投入しているのはアラフォー世代です。これら新しい世代の発想が無ければ技術革新も無いかも知れません。言い換えると世代が交代するごとに新しい技術が開発され、さまざまな利便性を向上しているのです。
ですので、私たちアラフィフ世代がアラフォーの働き盛りと言われていた頃に開発した技術はもう古いモノとなり、そのとき身につけた知識や経験も古いモノとなっています。
これは社会水準の向上を図るためには仕方のないことです。
そのためにも自分たちの知識や経験を押し付けるのではなく、基本となることをアドバイスする程度にとどめ、次世代に開発を任せることが社会に貢献することになるではないでしょうか。
アラフィフの知識が不要になるのは企業という枠の中だけ
50代ともなるとこのように一線から退き、世代交代に一役かるというのも必要です。そして、それが社会の発展にもつながります。
しかし、50代になったからといってその知識が不要なモノであるかといえば、そうではありません。
あくまで、定年制度の設けられた世代交代というシステムのある企業という枠の中だけのことであり、まだまだ勉強して身につけるべき新しい知識というのもがあります。
生涯年収を増やしたいと思われる方が仕事を続けるためでもあり、とことん趣味を追求するためであったりと目的は異なるかも知れませんが、これからの人生を充実させるためには必要です。
定年までの会社での位置が見えてきた今、それぞれのライフスタイルに合わせてた知識をつけて充実した今後の人生を送りたいものですね。